ソウルは漢字が無い。
ソウルという言葉はハングルで「首都」の意味を持つ一般名詞なのである。
英語のスペルでは「魂」に一字付け足してSeoul。
中々カッコイイ音である。
ところがこの固有名詞「ソウル」にも当たり前だが漢字が無く、
漢字の国中国では李氏朝鮮時代の「漢城府」から?
又はもっと古い百済時代の首都「漢城」を使っているのである。
勿論中国語で「漢城」の音は「ソウル」ではない。
コレが問題を引き起こしてしまった。
Seoul市は
「漢城は、ソウルの実際の発音と違うため混乱を招き、
現地の発音に近い形で表記するという国際的慣例にも合わない」
という指摘を受け、(何処からかは知らないが…w)
漢城を撤廃し、新しいソウルに似合った漢字を付ける事にした…
で、去年の1月「ソウル中国語表記改善推進委員会」を構成。
1年がかりで漸く決まったのが、
【首爾】
んーShou Er?
日本語表記してみると、「しょうぁぁ?」
字面も何か晒し首みたいな…
ちょっと酋長っぽいイメージも出てきた…
で、これ決定したんDeath。ハイ。
中央日報はコチラ Seoul市のサイト(中国語)はコチラ
注)爾って文字は大陸では尓になります。
なんかね、センス悪いんじゃないかと。
これだと電車の路線名も「首釜線」とかなるんじゃないかと。
仁川空港のバス案内には
仁川国際空港~世界杯競技場~新村~首爾市庁前
って書くんでしょうかね?
「え?新村の次は何処?」と余計な混乱を招きそうです。
しかもですよ?
相手はあの巨大な中国。
この漢字を中国が認めたとしても公証13億人にこの漢字が広まるのに
どれだけの時間と費用を費やすのかわかって変えたんでしょうかね?
なんともこの微妙な漢字、
是非とも中国にいる韓国人使っていただきたいものです。
ええ、勿論私も使いますよ。
「イ尓在ロ那ル?」(何処に住んでるの?)
「我在韓国的首爾!知道了ロ馬?」(おれ、韓国のソウルだよ、知ってる?)
「イ十磨地方?」(何処だって?)
「………漢城…」
首爾、暫くは混乱を招きそうである。